新型コロナウイルス感染症の流行期に、家族が発熱したり、咳をしたりすると、「もしかして、新型コロナウイルスに感染しているのではないか?」などと心配になってしまいます。そのため、家庭内でも別室で生活したり、マスクをすることになります。しかし、寝具類、タオル、衣類などはどうしたらよいのでしょうか?
新聞などで「新型コロナウイルス感染症の患者が使用したリネン類や医療従事者の白衣を洗ってくれる業者がみつからない」などの報道がありました。こういった報道を見てしまうと、とても心配になってきます。そうかといって、発熱や咳をしている家族が使用した衣類やタオルなどをすべて廃棄するわけにはいきません。
ここで病院での院内感染対策の原則をご紹介したいと思います。それは「洗濯後の寝具類、タオル、衣類などは感染源とはならない」というものです(1)。この原則は新型コロナウイルスのみならず、多剤耐性菌、結核菌、病原性大腸菌O157など、すべての病原体に用いることができます。もちろん、洗濯前のものであれば、病原体が付着している可能性があるので、触れないようにしなければなりません。それらが周囲の環境表面に触れないようにすることも大切です。それでは、具体的にはどうしたらよいのでしょうか?・・・
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