新型コロナウイルス対策として、外出の自粛が行われました。多くの人が自宅から出ないようにし、公共交通機関やレストランなどで感染しない努力をしていました。その結果、運動不足となり、体重が急激に増加し、いわゆる「コロナ太り」という状態となったのです。すなわち、生活習慣病の危険性が高くなったと言えます。実際、病院に定期受診して血液検査をしている患者さんの中には、コレステロールや血糖が急に増加してしまったという人が複数います。
しかし、心配すべきことは「コロナ太り」だけではありません。救急外来の状況をみていると、高齢者が転倒したり、骨折したりして受診することが多くなりました。「コロナ転倒」「コロナ骨折」というべきものかもしれません。筋肉は使わなければ萎縮します。骨もある程度の圧力を加えなければ弱くなります。高齢者はもともと転倒しやすく、骨折しやすいので、外出自粛によって自宅に閉じこもっている間に筋肉も骨も弱くなり、転倒や骨折をするのです・・・
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