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2020.08.12 病原体

旅館・ホテル宿泊 コロナ対策の持ち物―夏とレジャーとコロナ対策 著者:矢野 邦夫

 

宿泊する場合に持参すべき感染対策の物品はアルコール手指消毒薬、石けん、複数枚のハンカチ、ペーパータオル、マスクです。

まず、アルコール手指消毒薬は是非とも持参しましょう。石けんは宿泊施設に用意されていることが多いのですが、アルコールを各部屋に配置しているホテルはないと思います。もちろん、玄関に設置しておいて、入館するすべての客に手指消毒を依頼しているホテルは多いのですが、入館時のみの手指消毒では不十分です。アルコール手指消毒薬を常に携帯しておいて、ホテル内の娯楽施設やレストランなどを利用するときには手指を清潔にすることが大切です。飛行機に搭乗するときにはアルコール手指消毒薬は機内に持ち込めないので、除菌ウェットティッシュを持参します。現地に着いたら、アルコール手指消毒薬を購入するとよいでしょう。

石けんも持参します。もちろん、ホテルの各部屋には石けんが用意されていることがほとんどですが、固形石けんではサイズが小さく、頻回の手洗いでは不十分のことがあります。液体石けんが設置されていたとしても、量的に不足するかもしれません。

石けんで手洗いをしたときには手指を十分に乾燥させなければなりません。ほとんどの人はハンカチで手指を拭くと思いますが、1日1枚程度の使用ではないでしょうか? ハンカチは使用されると汚染します。せっかく、手を洗っても汚染したハンカチで手を拭けば手指は再び汚染します。そのため、ハンカチは複数枚準備して、1日に何回も交換するのがよいでしょう。ただ、ハンカチはポケットやハンドバッグなどに保管されているので、管理が清潔ではありません。そのため、理想的にはペーパータオルを使用するのがよいと思います。ホテルや空港などのトイレにはペーパータオルが設置されていることがありますが、すべての施設で設置されていません。そのため、ある程度のペーパータオルを持参するとよいと思います。

マスクも大切です。布マスクでよいので、これも複数枚を用意します。マスクの表面にはウイルスが付着している可能性があるので、毎日洗濯します。もちろん、使い捨ての不織布マスクでも構いません。洗濯する場合には洗剤を用いますが、手元に洗剤がなければ、ボディー石けんでゴシゴシと洗っても構いません。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。

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