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2020.08.11 病原体

旅館・ホテル宿泊 フロント・ロビーでコロナうつる?―夏とレジャーとコロナ対策 著者:矢野 邦夫

 

フロントではチェックインやチェックアウトで人々が列をなしていることがあります。このようなところでは、社会的距離を空けて、マスクを着用する、という基本的な新型コロナウイルス対策を実施することになります。

ロビーには多くの人々が座っています。そこには、テーブルや椅子などが設置されていて、ホテル客と待ち合わせの人々が使用しています。最近は、テーブルとテーブルは距離を空けて設置されているので、隣の客からの飛沫は届かないと思いますが、テーブルの上や椅子の肘掛けなどは「手指の高頻度接触面」ということになるので、そのようなところに触れたら手指消毒をします。

食事処(食事時)ではマスクを取り外します。そのため、隣の席の人から十分な距離を保った座席が必要となります。食事処の方でも座席間に距離をおいたり、衝立を設置したりして、客から客に飛沫が届かないように努力しています。そのため、同居家族と一緒に食事をするときには、隣の席との距離が確保されていれば、家族間での会話や談笑などは日常通りで構いません。同居家族なので、自宅で十分に濃厚接触をしているので、食事処で多少、マスクを着用せずに談笑したからといって、感染のリスクが増大することはありません。しかし、友人と一緒に食事処に行ったときには、他人と同様に対応しなければなりません。このときは、おそらく同じテーブルに案内されると思うので、できるだけ、対面にならないようにします。食事のときには可能な限り会話をせずに粛々と食事をするのがよいと思います。折角、親しい友人と旅行しているのですから、食事の時ぐらい談笑したいと思いますが、現在は「With コロナ」の時代です。「Before コロナ」の楽しみができなくなっています。「New Normal(新しい日常生活)」として、受け入れていく必要があります。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。

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