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2020.08.06 病原体

帰省 コロナを防ぐ手洗い・手指消毒―夏とレジャーとコロナ対策 著者:矢野 邦夫

 

帰省によって新型コロナウイルスが家族や友人に伝播しないように、また、家族や友人から伝播しないようにしなければなりません。帰省したところの旧友などに会うときは、どれだけ親しい人であっても他人として認識すべきです。そのために手洗い・手指消毒が励行されます。

手洗い・手指消毒のタイミングはどのような場合も同じです。「トイレの後」「食事の前」「手指の高頻度接触面に触れた後」です。「トイレの後」「食事の前」はどの家庭でも比較的実施されていますが、「手指の高頻度接触面に触れた後」の手洗いは新型コロナウイルスの流行以降の新しい手洗い様式です。

帰省先の友人と外食したり、娯楽地で遊んだりするときには「手指の高頻度接触面」に触れた後の手洗いが大切です。しかし、家族と一緒に過ごすとなると、家の中のいたるところに手指の高頻度接触面があります。どこどこに触れたから、ということで手洗いや手指消毒をすることは実践的ではありません。そのため、できるだけ頻回に手指消毒をすることになります。20分毎の手指消毒などです。アルコール手指消毒薬を家の中の複数のポイントに置いて、気付いたら手指消毒をするということになります。ただし、幼児の手に届くところにアルコール手指消毒薬を置かないようにします。口に入れてしまうことは是非とも避けたいと思います。また、台所のコンロの近くなどにも置かないようにします。

家のトイレの手拭きタオルは頻回に交換します。折角、洗って清潔になった手を汚染したタオルで再び汚すことは避けたいと思います。もちろん、家でもペーパータオルを準備すればよいのですが、経済的にもゴミの問題からしても、なかなか難しいと思います。そのため、沢山のタオルを用意しておいて、それを次々と使用するという手段がよいでしょう。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。

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