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2020.08.16 病原体

行楽地・サービスエリア訪問 コロナを防ぐ手洗い・手指消毒―夏とレジャーとコロナ対策 著者:矢野 邦夫

 

行楽地やサービスエリアであっても、手洗い・手指消毒のタイミングは変わりません。「トイレの後」「食事の前」「手指の高頻度接触面に触れた後」です。「トイレの後」に手洗いしない人が比較的多いのですが、コロナ禍のときなので、是非とも、手洗いをしてほしいと思います。また、「食事の前」の手洗いも十分とは言えません。レストランなどで出てくる手拭きタイルなどでは十分ではありません。少なくとも、アルコール手指消毒薬にて手指消毒をしてほしいと思います。

「手指の高頻度接触面に触れた後」の手洗いは新型コロナウイルス対策として重要です。実際、行楽地やサービスエリアの店頭には様々な土産物が陳列されています。それらを手に取って、内容を確認してから、元の陳列棚に戻す人が多いと思います。もし、感染者が自分が感染していることを知らずに、気軽に土産物に触れて、それを元に戻していたら、その表面にはウイルスが付着することでしょう。ウイルスはプラスティックの上で3日程、段ボールの表面で24時間程生息できます(1)。そのため、感染者が触れた土産物にはウイルスが付着しているかもしれません。陳列物に触れたら、手指消毒をします。もしくは、土産物店を出たら手指消毒をします。

「With コロナ」の時代の「New Normal(新しい生活様式)」では人々の手指が触れる場所をイメージすることが求められます。そして、そのようなところに触れたら手指消毒をする習慣を身に付けるのです。「Beforeコロナ」の時代では「トイレの後」「食事の前」であったところに、「手指の高頻度接触面に触れた後」が加わったのです。

成人や年長小児であれば、「手指の高頻度接触面」のイメージと手洗いはできると思います。しかし、幼児はあちらこちらに触れるので、どこに触れたかわかりません。そのため、20分毎に手指消毒をするというように、タイマーを付けておいて、手指消毒をさせるというのも一つの方法です。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

〔文献〕
(1)van Doremalen N et al: Aerosol and surface stability of SARS-CoV-2 as compared with SARS-CoV-1. N Engl J Med 2020; 382:1564-1567

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。

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