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2020.08.14 病原体

行楽地・サービスエリア訪問 順番待ちでのコロナを防ぐ!―夏とレジャーとコロナ対策 著者:矢野 邦夫

 

旅行先では様々な催し物があることでしょう。そこでは、入場チケットを購入する必要があることも多いと思います。バスなどの乗り物に乗車することもあるかもしれません。そのときには列をなして長時間、待たざるを得ないかもしれません。ここでの感染は是非とも避けたいと思います。

まず、大切なことは社会的距離を確保することです。他のグループの人から1~2mの距離を空けましょう。もちろん、マスクは着用します。ただ、炎天下で待つとなると、そこでのマスクの着用は熱中症を作り出すことになります。社会的距離を必ず確保すれば、マスクの着用は必ずしも必要ありません。この距離は飛沫が届かない距離であり、マスクを着用するのは飛沫を飛散させないためだからです。

ここで社会的距離とマスクの関係を説明したいと思います。両方とも飛沫が感染者から周囲の人に到達することを避けるのが目的の感染対策です。社会的距離は1~2mですが、ほとんどの場合、飛沫は1m以上を飛びません。しかし、ごくまれに2mを到達することがあるので、1~2mを確保したいと思います。マスクは感染者の飛沫が周囲に飛び出さないための対応です。マスクを着用していれば、飛沫はほとんど漏れ出しません。したがって、社会的距離を確保できればマスクは使用せずに済みます。確保できなければ、必ずマスクを着用します。逆に、マスクを着用していれば社会的距離を確保しなくてもよいかというと、そうではありません。マスクの着用といっても、鼻を出している人もいれば、折角マスクを着用しているのに、話すときになると声の通りをよくするために、マスクを取り外す人がいるからです。そのため、マスクを着用していても、社会的距離を確保します。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。

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