感染対策のポータルサイト「感染対策Online」
感染対策Online
2020.10.19 病原体

〔受験生の日常編〕食事でのコロナを防ぐ!―受験生を守るコロナ感染対策

著者:矢野 邦夫

食事時のコロナ対策はとても重要です。食事の時にはマスクを取り外さざるを得ないからです。そして、周囲で食事をしている人々もマスクを取り外しています。すなわち、新型コロナに対して、最も無防備になるのが「食事の時」であるといえます。このときには、他の人とテーブルを介して対面しないことが大切です。飛沫は前面に飛び出すので、向かい合っている人と1m以内でマスクを着用していない状況で会話することは絶対に避けましょう。どうしても、向かい合わざるを得ないときには「決して会話をしない」ということが大切です。会話をしなければ、飛沫を交換する機会は大きく減少するからです。

学校では教室で食事をすることがほとんどと思います。このときは全員が前を向いて食事をしていることから、お互いの会話がなければ、マスクを外したからといってコロナが容易に伝播することはありません。確かに、会話をしないということは生徒や学生には難しいことかもしれません。しかし、受験生のクラスでは我慢してもらうしかありません。一方、飲食店などでの外食では座席を選ぶことができるので、対面には誰も座らないようにします。そのようなところを勉強の場として長時間使用するときも同様です。・・・

記事全文はこちらの書籍にて

 

 

 

 

 

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「うっかりやりがちな 新型コロナ感染対策の間違い15」「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。