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2020.08.14 病原体

行楽地・サービスエリア訪問 アトラクションにはコロナいる?―夏とレジャーとコロナ対策

著者:矢野 邦夫

行楽地ではアトラクションを楽しんだり、遊園地で乗り物に乗ったりします。劇場などで演劇を楽しむ人もいることでしょう。このようなところには多くの人々が来場し、ドアノブなどの「手指の高頻度接触面」に触れていることと思います。施設もそのようなところを消毒していることでしょう。しかし、あまりにも多くの人々が来ていることから、頻回に消毒したとしても、とても間に合うものではありません。そのため、頻回に手洗いをすることがとても重要な感染対策ということになります。

それでは、どこに触れたら、手指消毒をするのでしょうか? それをイメージすることが大切です。「Before コロナ」の時代は、乗り物に乗ったり、アトラクションや劇場などに参加したときには、楽しむことが第一でした。しかし、「With コロナ」の時代は、「どこが手指の高頻度接触面なのか?」をイメージする習慣が必要となります。そして、そのようなところに触れたら、迅速に手指消毒をするということが、反射(外部の刺激に対して引き起こされる行動)的に行われるようにならなければならないと思います。無意識のうちに顔面に触れるように、無意識のうちに手指消毒が行われることを期待したいと思います。・・・

記事全文はこちらの書籍にて

 

 

 

 

 

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。