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2020.07.01 病原体

新型コロナウイルス第2波・第3波にそなえた感染対策(食品、宅配便)―うっかりやりがちな感染対策の間違い

著者:矢野 邦夫

スーパーマーケットの食品売り場では様々な食品パッケージや野菜・果物などが販売されています。それらを購入して自宅に持ち帰った時、「食品パッケージや野菜・果物の表面に新型コロナウイルスが付着しているのではないか?」と心配になり、その表面を消毒する人がいます。食べ物に関することなので心配する気持ちはわかりますが、過剰な対応は避けたいと思います。

現在までに、食品または食品包装から新型コロナウイルスに感染したという事例はありません。このウイルスは食品中や食品包装の表面で増殖することはできません。食品パッケージや野菜・果物の表面でウイルスが増殖していることもありません(1)。このウイルスが増殖して生き残るためには、生きている動物や人間に感染する必要があるからです。しかし、それらを感染者の手指が触れていれば、その表面にウイルスが付着している可能性はあります。それでは具体的にどうしたらよいのでしょうか?・・・

記事全文はこちらの書籍にて

 

 

 

 

 

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。