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2020.10.29 病原体

〔模試・入試会場編〕会場でのコロナを防ぐ!―受験生を守るコロナ感染対策

著者:矢野 邦夫

模試や入試の会場は新型コロナに感染しやすい状況であることから、集中的な感染対策を実施します。そのためには、マスクを着用して、20~30分毎にアルコール手指消毒をします。試験の真っ最中は手指消毒をできませんが、休憩時間や昼食時間などでは必ず手指消毒をします。

特に、受験生は布マスクではなく、サージカルマスクを着用することをお奨めします。布マスクは感染者が飛沫を周辺に拡散しないために着用します。サージカルマスクも同様の効果がありますが、それに加えて三層構造となっており、フィルタにて飛沫を捕獲する効果があります。医療では、細菌濾過率(細菌を含む約3μmの粒子が除去される割合)が95%以上のマスクとして知られています。ただし、サージカルマスクの効果を期待するためには手指消毒と併用することが大切です。サージカルマスクであっても、その外表面にはウイルスが付着している可能性があり、多くの人は無意識のうちにマスクの外表面に触れて、その後、眼や鼻の粘膜に触ることがあるので、アルコール手指消毒によって、ウイルスの伝播経路を遮断します。・・・

記事全文はこちらの書籍にて

 

 

 

 

 

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「うっかりやりがちな 新型コロナ感染対策の間違い15」「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。