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2020.08.18 病原体

航空便搭乗 飛行中にコロナうつる?―夏とレジャーとコロナ対策

著者:矢野 邦夫

飛行機内ではロビーと異なり、座席を選ぶことができません。人がまばらなところの座席を選択できないのです。しかも、隣の人との距離は1m以内であり、かつ、飛行時間も数十分から数時間(国際線の場合には10時間以上のこともある)となります。

まず、強調したいことは空気感染の心配は不要ということです。新型コロナウイルスは空気感染しないことと、機内の換気は優れているからです。そのため、「飛沫」とテーブルや肘掛けのような「手指の高頻度接触面」への対応となります。したがって、機内にいる人々は全員がマスクを着用する必要があります。感染者がいた場合に、ウイルスを周辺に拡散させないためです。また、トイレを使用するときに通路で他の乗客とすれ違うと顔面がかなり近付きます。そのような状況に備えるためにも確実にマスクを着用します。

記事全文はこちらの書籍にて

 

 

 

 

 

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。