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2020.10.22 病原体

〔家族と自宅編〕コロナの飛沫感染を防ぐ!―受験生を守るコロナ感染対策

著者:矢野 邦夫

受験生は自宅では家族と一緒に長時間の生活をしています。その間、会話をしたり、一緒に食事をしたりして、飛沫に曝露する機会は多くなります。万が一、家族に新型コロナに感染した人がいた場合、受験生が飛沫に曝露して感染する可能性は高くなります。実際、同居家族の1人が感染者であった場合、他の家族が感染する確率は10~40%といわれています(1)。すなわち、受験生にとっては「自宅が新型コロナに感染する危険性が最も高い場所」であることを強く認識することが大切です。

そのため、受験が終わるまでは、受験生を家族からの感染から守ることが最優先となります。

受験生は可能な限り、自室で勉強してもらいます。そして、家族といえども、受験生と話すときはマスクを着用します。もちろん、受験生も着用します。身体的距離(1~2m)を確保することができれば、必ずしもマスクは必要ないのですが、日常生活の中で、うっかりマスクを着用し忘れるということは十分にあり得ます。そのようなことを避けるためには、受験生は自室から出るときには自宅であっても、四六時中マスクを着用します。もちろん、自室内ではマスクは必要ありません。・・・

記事全文はこちらの書籍にて

 

 

 

 

 

著者プロフィール

矢野 邦夫(やの くにお)

浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長

インフェクションコントロールドクター,日本感染症学会専門医・指導医。感染制御の専門家として多くの著書・論文を発表している。主な書籍に「うっかりやりがちな 新型コロナ感染対策の間違い15」「7日間できらりマスター 標準予防策・経路別予防策と耐性菌対策」,「救急医療の感染対策がわかる本」,「知って防ぐ!耐性菌 ESBL産生菌・MRSA・MDRP」(ヴァン メディカル刊)など。